床矯正
床矯正とは

顎の成長を利用して歯が正しい位置に並ぶためのスペースを作る矯正治療の一つです。この治療では、取り外しが可能なプレート型の装置を使用し、少しずつ歯を移動させていきます。特にお子様の矯正治療において有効で、歯を抜かずに矯正できるケースが多いのが特徴です。入れ歯の様な装置を固定源にすることで、歯を動かしたり、顎を広げたりする装置を使用します。装置は可撤式ですから、必要に応じて自分で取り外せます。
ポイント
- 取り外し可能な装置を使用
- 成長期の顎の発育を利用する治療
- 通常のブラケット矯正に比べて痛みが少ない

床矯正が適している方
- 顎の成長期にあるお子様(5歳~10歳が最適)
- 歯を抜かずに矯正したい方
- 痛みが少ない矯正治療を希望する方
- 歯磨きや食事の際に装置を外したい方
治療の流れと注意点
初回相談
まずは、患者様のお口の状態を詳しく確認します。歯並びや噛み合わせ、顎の成長具合を診断し、床矯正が適しているかどうかを判断します。治療方針や装置の説明、費用についてもこの段階でしっかりご案内いたします。
型取り
治療を進めることが決まったら、患者様の歯型を取り、装置をオーダーメイドで製作します。この装置は患者様一人ひとりの歯並びや顎の形に合わせて作られるため、精密なフィット感が得られます。
装置の装着と調整
完成した装置を患者様の口に装着し、適切な力が歯にかかるように調整します。装着時には、装置の取り外し方やお手入れの方法も詳しくご説明します。この段階では、装置に慣れるまで少し違和感を感じる場合がありますが、数日で慣れることがほとんどです。
定期的な通院
治療をスムーズに進めるため、1~2ヶ月に一度のペースで通院いただきます。装置の調整や歯の移動状況の確認を行い、必要に応じて装置の力を調整します。この定期的なフォローアップが、治療を成功させる鍵となります。
治療終了とメンテナンス
歯並びが整ったら、装置を取り外して治療完了となります。しかし、歯並びは治療終了後もしばらく元に戻ろうとする力が働くため、リテーナー(保定装置)を装着し、歯並びを維持します。保定期間も重要な治療の一環として位置づけられています。
注意点
- 床矯正の効果を十分に得るためには、1日14~16時間以上の装着が必要です。
装着時間が短いと治療が進まず、計画通りの結果が得られない可能性があります。 - 取り外しが可能なため、装置を紛失したり破損したりしないよう注意が必要です。特に小さなお子様の場合、保護者の方が装置の管理をサポートしていただけると安心です。
- 装置は毎日清掃する必要があります。汚れたまま放置すると、むし歯や歯周病の原因になることがあります。ブラシを使って丁寧に洗浄しましょう。
- 装置の調整や治療経過の確認が必要なため、定期的な通院が欠かせません。通院を怠ると治療が計画通り進まなくなる可能性があります。
- 床矯正は顎の成長を利用するため、効果が出るスピードには個人差があります。
金額





